WHAT IS THIS PLACE?
ここは、何を集めている場所なのか
種の話を読んでいたはずが、いつの間にか絵画へ出る。
時間について考えていたら、江戸の時計が現れる。馬の足跡を追えば、戦争、農業、競馬、ケア、進化へ道が分かれていく。縄文土器の前に立っていた岡本太郎から、パリの民族学者へ戻り、その机に置かれたカードからAIの話が始まる。
少し、とっ散らかって見えるかもしれない。
それで合っています。
世界はもともと、博物館の展示室のように、きれいな分野別にはできていないからです。
食べることは、身体の話であり、土地の話であり、気候、労働、政治、記憶の話でもある。ひとつの「もの」や「こと」のなかに、いくつもの時間と関係が折り重なっています。
HOLOS 88が集めているのは、世界にある「もの」や「こと」だけではありません。
「もの」と、「もの」のあいだにある関係です。「あのこと」と「そのこと」のあいだにできた道筋です。
ここは、世界がつながっていることを収蔵するMuseumです。
そして、ここで何かを成し遂げなくても構いません。
できなくてもいい。変わっていなくてもいい。頑張れない日があってもいい。
窓の前で立ち止まった時間も、何も書かなかった時間も、なくなりません。
私たちは、生きている。
SHIPAI
BETWEEN THE WINDOWS
見えるものより、あいだにあるもの
一つの記事は、一つの窓です。
窓からは、種が見える。月が見える。市場が見える。古い土器、犬や猫、雨、戦争、哲学者、道端に咲く雑草まで見えることがあります。
けれど、HOLOS 88の本体は、窓そのものだけではありません。
種と絵画のあいだ。
贈り物と社会保障のあいだ。
縄文土器と民藝のあいだ。
カード箱とAIのあいだ。
遠く離れて見えた二つの窓の間に、一本の道が見えたとき、世界の見え方が少し変わります。
私たちは、その道を RELATIONSHIP と呼びます。
BETWEEN THE WINDOWS.
窓と窓のあいだに、まだ名前のない世界があります。
A MUSEUM OF RELATIONSHIPS
分けるための分類、戻るための関係
Museumには分類があります。
植物、動物、宇宙、身体、哲学、歴史、政治、経済、民俗、工芸、食、土地、技術 etc... 分類は、広いMuseumで入口を見つけるために必要です。
ただし、一つの記事を一つの箱へ閉じ込めるためではありません。
カテゴリーは入口。
Relationshipは通路。
記事はJourney。
CollectionはArchive。
分類によって見つけ、関係によって境界を越え、最後は自分のLifeへ戻ってくる。
そのためのMuseumです。
HOW TO WALK
正しい順路は、ありません
最初から全部を理解する必要はありません。
気になる言葉を一つ選んでください。美しい図版でも、知らない名前でも、「なんやそれ」という違和感でもかまいません。
一つの記事を読み終えると、別の窓へ続く小さな道が残されています。
- READ — 一つの物語を読む
- MICHIKUSA — 横道へ入る
- CONNECT — 離れたものの関係を見つける
- RETURN — 自分の暮らしへ戻る
- SEE AGAIN — 昨日までの世界を、もう一度見る
すべてのリンクを開く必要はありません。
途中で閉じてもいい。翌日に戻ってもいい。まったく別の入口から入り直してもいい。
ここでは、迷ったことも閲覧履歴です。
MICHIKUSA IS THE METHOD
道草は、余談ではない
最短距離なら、検索すれば答えは見つかります。
けれど、答えと答えのあいだにあるものは、検索結果の一番上に出てくるとは限りません。
知らない植物の名前から、土地の食文化へ行く。古い絵の片隅から、当時の労働へ入る。市場の数字から、同じ日の食卓を見る。
目的地へ急がず、途中で見つけたものに立ち止まる。
MICHIKUSAは、HOLOS 88の余談欄ではありません。
世界を探索するための方法です。
AIには最短距離を。
人間には道草を。
その時間をLifeへ還す。
そして、どの道を選ぶかは、あなたに委ねています。
AN EXPERIMENT IN THE CHAIN OF KNOWING
知恵の連鎖を、観察する
この記事群は、最初から完成した百科事典を目指していません。
一つの問いが、次の問いを生む。
誰かの研究が、別の時代の暮らしへ届く。古い道具が、現在の技術を考え直させる。読者の小さな違和感が、まだ存在しない記事の種になる。
知識は、棚に置いた瞬間に完成するのでしょうか。
それとも、誰かが受け取り、自分の経験と結び、別の誰かへ渡したとき、もう一度生まれるのでしょうか。
HOLOS 88は、知識を所有する場所というより、知恵が姿を変えながら渡っていく過程を観察する実験です。
事実は、できる限り確かめます。
解釈は、解釈として置きます。
分からないことは、分からないまま窓を開けておきます。
Museumは完成品ではなく、関係が育ち続ける場所です。
WHO IS SPEAKING?
いくつかの声、同じMuseum
HOLOS 88には、いくつかの声があります。
hachicoは、Lifeから世界を見ます。
雨、犬や猫、台所、散歩、季節。暮らしの足元から、世界へ道草します。
ECHOは、世界からLifeを見ます。
歴史、科学、哲学、社会、市場。少し離れた窓から眺め、最後に私たちの暮らしへ戻ってきます。
TEAM HOLOSは、資料を探し、事実を確かめ、関係を編み、Museumの道を整えます。
事実や事象の正しさはできるだけ確かめますが、どれか一つだけが思想として正しいのではなく、いずれも一つの視点です。あなたとわたしが違うように、声の温度は違っても、目指す場所は同じです。
世界を、ばらばらのままにしないこと。
THE BATON
次の窓は、あなたのところにある
ここにある関係が、唯一の答えではありません。
同じ土器を見ても、思い出すものは人によって違う。同じ記事を読んでも、次に開きたくなる窓は違います。
あなたの記憶。
今日見たニュース。
祖母が使っていた道具。
散歩道に落ちていた種。
ずっと意味が分からなかった言葉。
それらが、ここにある何かとつながったなら、その瞬間から次のJourneyが始まります。
私たちは、窓を開けます。
道を一本だけ示します。
その先を歩くのは、あなたです。
そして、もし新しい関係を見つけたら。
次は、あなたが誰かへ渡してください。